オホーツク総合振興局管内のパルムについて

皆さんは「パルム」というコンビニエンスストアをご存知でしょうか。

現在では大手三社がデカい顔をしているコンビニエンスストア業界だが、大手が全国くまなく出店するまでは多くのローカルコンビニエンスストアが存在しました。ファミマは今でも全国くまなく出店してないですが

そういったローカルコンビニエンスストアの一つが、札幌を中心に北海道にて展開していた「パルム」です。誕生経緯など大まかな流れはwikipediaの記事にまとめています。

ja.wikipedia.org

 

しかし、wikipediaの記事は存在した各店舗を細かく記載するために存在しているわけではないので、今回は道東地区の5店舗についてブログにまとめておくことにしました。

 

パルム紋別(株)金田屋(北海道紋別市幸町5丁目1−13)

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オホーツク総合振興局に存在した5店舗のうち唯一現在も営業中の店舗です。

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かつてはこの写真の撮影位置で振り返ったところにJR紋別駅が存在しており、この通りが駅前通りでした。1995年より営業しているようです。

パルム浜佐呂間店(有)山腰商店(北海道常呂郡佐呂間町字浜佐呂間283-7)

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この浜佐呂間店は比較的最近まで営業しており、ストリートビューでは営業している様子が映っており、こちらのライダーさんの個人サイトの旅行記に2015年7月12日に訪問された記述が存在します。

浜佐呂間のパルムなるマイナーなコンビニでビールその他を調達してテントに戻る。

nitowoouotoko.web.fc2.com

また撮影時期は不詳ですが、行ったコンビニの入口の店舗名の写真を撮ってひたすら公開している北海道コンビニコレクションというサイトに営業時の浜佐呂間店の貴重な画像が掲載されています。

 

2016年1月28日時点までの電話帳には「山腰商店」の記載があります。

なお山腰商店は1997年までは尾上商店という屋号であり、1998年から山腰商店に変更され、2016年に営業を終了するまで一度も電話帳に「パルム」の屋号を記載していないため加盟時期は不明です。

 

また、同じコンビニマニアの方が書かれた記事の中に2017年9月に書かれた記事の中には以下のような記述があるため、2015年から2017年の間に閉店したようです。

実はオホーツク地方の佐呂間町浜佐呂間でも1店発見したのですが入口の前に「一身上の都合によりしばらくの間休業させて頂きます」の張り紙が・・・。 内部が綺麗に片付けられていて、何か色々事情がありそうなので今回は掲載を見合わせました。 一体どうしたのでしょうか???

jack4001.seesaa.net

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なお現在では売地となっています。

パルム遠軽今井商店(営業時住所:北海道紋別郡遠軽町遠軽26-146/現住所:北海道紋別郡 遠軽町東町2丁目1-47)

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パルム遠軽店は2003年頃にロッキーというお酒のディスカウントストアに転換、ロッキー本部の倒産に伴い、ビックリッキーというお酒とお米の専門店へと転換したのちに閉店しています。

www.bigliquy.com

本日で閉店しました。もう、開店しません。

という口コミが2019年頃にされています。また、その店舗の名前の入ったおばあちゃんの手づくりおにぎりなるものが2017年にGoogleマップに追加されており、塩昆布、たらちゃん、肉味噌、シーチキン、鮭のアルミホイルで包まれたおにぎりが販売されていたことが分かります。

goo.gl

 パルム北見店(有)丸石いしかわ(北海道北見市北上46-3)

北見道路の北見北上インターチェンジの少し南、道道27号と道道50号の交差点があるところに存在していました。この店舗は1998年まではパルムとして営業していたのですが、1999年にはセブンイレブンへと転換し、セブンイレブン北見北上店として2014年に道路改良工事で立ち退きになるまでそこで営業していました。

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現在では一般家屋となっています。

goo.gl

ストリートビューが閉店前と閉店直後、取り壊し寸前の時期のセブンイレブン北見北上店を映しています。

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パルム美幌店(有)岩渕(北海道網走郡美幌町美禽290-3)

国道39号を美幌から北見に向けて少し走ったところにありました。北見市ゼンリン住宅地図を毎年買っていましたが、美幌町は毎年購入していなかったため、記録が飛んでいます。

2001年版ではパルム美幌店と「シャワーランドびほろ」と言う施設が営業していました。2003年版ではパルム美幌店は閉店し、シャワーランドびほろのみとなり、2005年版ではシャワーランドびほろも閉店、当地は岩渕邸となります。

商売はやめたのかな、と思いながら念のため2007年度版を開くと、「韓国軽食喫茶オットゥギ」が開店していた。インターネットにも殆ど情報が載っておらず、正確な閉店時期は不明だが、少なくとも2011年版(美幌町は予算の関係か2007年以降ゼンリン住宅地図を4年に一度の購入としています)では再び岩渕邸に戻っています。そして2015年版以降では更地になっていました。現地に向かってみました。

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太陽光パネルになっていました。岩渕さん…

 

ちなみにパルム本部ですが、札幌市東区北34条東14丁目1-21に少なくとも2000年まで存在したことは分かっています。おそらく札幌市のゼンリン住宅地図やタウンページを漁って大まかな解散時期を調べつつ、当時の新聞記事を探せばパルム解散時期が判明すると思うのですが、札幌は如何せん遠いため、いつか行く機会があればまた調査に臨みたいと思っています。

 

 

 なお、この記事は以前ツイートしたものを加筆修正したものとなります。記事のバランスの関係で掲載しなかった写真もツイートのツリーに存在しますので、もし気になる方はそちらも拝見してみてください。